私の生き方を変えた、稲盛和夫氏の「生き方」

こんにちは。

不動産売却のコンシェルジュ、杉野です。

 

先日、京セラ創業者の稲盛和夫氏が亡くなられました。

稲盛氏には、直接お会いしたことがないのですが、私にとっては心の師のような存在の方であり、

今の私があるのは氏のおかげであると言っても過言ではありません。

氏が亡くなったことを受け、文章を書かずにはおられなくなり、夢中で筆(指)を動かしています。

乱文ご容赦ください。

 

私は不動産業と出逢う前、大手電機メーカーの販売代理店に新卒で入社いたしました。

ここに書くものではないのかもしれませんが、当時の私は特に働くことに対しての生きがいであったり

やりがいであったりを考えずに就職先を選んだため、業務態度ははっきり言って不真面目

お客様への態度も社内での振る舞いも決して褒められたものではありません。

上司や先輩方には毎日叱られていましたが、それもどこ吹く風と思い、まるで仕事に責任感を持っていませんでした。

大学の恩師との偶然の再会から、別の団体へと転職をすることとなるのですが、

(この経緯についてもずいぶん色々とありますが、ここでは割愛します)その折に

恩師から紹介された本が、稲盛氏著作の「生き方」だったのです。

 

稲盛和夫氏の「生き方」

~ブックカバーに入れて大切に保管しています~

 

恩師から、「私のバイブルだから是非読んでみてほしい」と紹介されたその日に書店に足を運び、購入した記憶があります。

当時、ビジネス書の類をきちんと読んだこともなかった私ですが、同氏の著作は私に直接語り掛けてくるような

厳しくも優しく、温かみのある文体で、あっという間に惹きこまれていきました。

「利他の心をもって仕事に臨むこと」

「動機善なりや、私心なかりしか」

「人事を尽くして天命を待つ」

など、氏から語り掛けられる言葉の一つ一つから、頭が沸騰するようなパワーを感じ取りました。

中でも私の中で最も好きな一節、というよりも、公式があります。

非常に有名なため、いろいろなところで引用されていますので、目にした方も多いかと思います。

 

「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」というものです。

 

熱意と能力はプラスしかないが、考え方にはマイナスがあり、どんなに優れた能力や熱意のある人でも、

マイナス、つまり悪い心であれば、人生は暗澹たる結果になる、というものです。

読んだ瞬間、私の心に大きな電撃を打たれたような感覚でした。

これまでの私は熱意、能力の低い高いにかかわらず、そもそもの考え方がマイナスであったのでした。

己の利益しか求めず、他者を全く顧みていなかったのです。

読みながら、自分自身のこれまでの歩みを振り返り、そしてこれから歩むべき道を、しっかり考えなければならないといけない、そう思いました。

その後、もう一度の転職を経て、天職である不動産業にめぐり合わせてきたわけですが、同氏はこのようにも言っています。

一見どんなにつまらないと思うようなことであっても、与えられた仕事を天職と思い、

それに全身全霊を傾けることです。

それに打ち込んで努力を続ければ、必ず真理が見えてきます。

私は不動産業という天職に出会ったのかもしれませんが、天職にすると誓ったと考えています。

そして、この仕事を極められたらどれだけ素晴らしいことができるかと、いつも夢見て仕事をしています。

仕事をするということは人格を磨くことであり、人格を磨くことは、より良き人生を歩むことに繋がるのでしょう。

仕事を一生懸命、全身全霊で取り組むことで、ゆくゆくは人生の真理さえも見通せるようになるのかもしれません。

 

同氏の「生き方」はまさに私自身の考え方、何より「生き方」を大きく変えてくれました。

私のデスクにはいつも宝物のように、氏の書籍を入れています。

最近のあわただしさから開く機会が少なくなっていたのですが、このような時こそ、改めて氏からの激励だと思い、事あるごとに読み返していこうと思います。

不動産業を通じて心を高め、良き人生を歩むために。

 

沈みがちな日本経済を多方面で支えられ、

平成のカリスマとまで呼ばれた稲盛氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

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