不動産会社の選び方 ~担当者編~
投稿日:2023.02.13
こんにちは。
不動産売却のコンシェルジュ、杉野です。
前回のブログ記事で、不動産売却を依頼する際には不動産営業担当者の人物像が一番大切だという内容を書きました。
今回は、営業担当者を比較する上で重要なポイントについて、私がこれまで聞いた話や、自分自身の経験談を踏まえて書き出してみました。
これから不動産の売却依頼をお考えの方であったり、実際に依頼をされている方には、ぜひ参考にしていただきたい内容となっております。
1.社会人としての礼節
礼節として挙げられるのは、挨拶、身だしなみ、そして約束と時間を守ること、でしょう。
特に、一度約束したことを勝手に反故にしたり、平気で遅刻してきたりする人は要注意です。
約束事にルーズな人は重要な不動産取引でも契約事項をないがしろにする可能性があり、トラブルを生み出すかもしれませんからね。
2.丁寧な話し言葉
当たり前なのですが、話し言葉が横柄で、乱暴なしゃべり方をしている人は、人としての誠実さを感じられません。
不動産という資産をお任せしようと思っても、不誠実な人に依頼はできませんよね。
また、購入する側のお客様としても、丁寧さの欠ける営業担当者から買いたいとは思わないものです。
売却を依頼する際には、この営業担当者からなら購入しても良いだろうかという、購入者側の視点で観察してみるのも一つでしょう。
3.会話のテンポとスピード
丁寧な話し言葉と一緒に重要なのが、お客様との会話のテンポとスピードです。
お客様が話している言葉を上からかぶせてきたり、早口でセールストークをまくしたてられたりしては、コミュニケーションが不愉快なものとなりがちです。
私自身が気を付けていることとして、ゆっくり話すお客様にはこちらもゆっくり話し、早口の方には早口でお応えするようにしています。
自分の話すスピードと合っており、きちんと会話が成立しているかどうか、チェックしてみましょう。
4.はっきりとした受け答え
はっきりとした受け答えとは、噓や不明瞭なことを言わない、と言うことです。
不動産査定でよくご質問されるのは、「このあたりの坪単価はいくらでしょうか」というものです。
この質問に対して、「だいたい○○から□□万円だと思います」というのは、不動産実務に携わるものとしてはとても曖昧な返答です。
査定で訪れている以上、周辺相場や取引事例を事前に確認しているのは当たり前であり、「近くで○○万円で取引された事例がありますが、お客様の土地の場合は前面道路が約△mのため、取引事例よりも安くなる(高くなる)傾向にあります」と理由付けして答えられるはずです。
また、税金についての質問は、私は専門外であるということを断った上で、経験上の私見をお伝えし、詳しくは税務署に確認するようにお勧めしています。
分からないことは分からないと言ってくれる人、後日きちんと調査の上で回答してくれる人と言うのは、人としての信用も有るに違いありません。
5.売却する自信
最終的に判断する決め手になるのが、売却する自信の有無でしょう。
不動産の査定額は会社によって高い低いはあれど、システムがあるため、経験歴の浅い人でも算出することは可能です。
しかし、査定額を根拠として本当に売却できるのかという自信は、営業担当者によって千差万別です。
「この金額で売れるか分かりませんが、まずは様子見していきましょう」という人と、「ちょっと時間はかかりますが、期待通りに必ず売れるよう努力をします!」と言う人と、どちらにお任せしたいでしょうか。
取り組み姿勢に大きな違いがあれば、結果も変わってくるかもしれません。
プラスアルファ「不動産の知識」
言うまでもなく不動産の知識があるに越したことはありません。
分かりやすいのが”宅地建物取引士”(宅建)という資格の有無となります。
多くの場合、有資格者は名刺の肩書に記載していますので、すぐに確認することが可能となります。
ただし、不動産を取り巻く状況は刻一刻と変わってきており、常に知識をアップデートしていかなくてはなりません。
資格を持っているからと言って今の不動産市況の全てに通じている訳ではありませんので、あくまでも目安としてお考え下さい。
以上の5選(プラスアルファ)となります。
5選の全てがコミュニケーションに関わるものですが、不動産取引にはコミュニケーションが必要不可欠です。
前回記事で書いた通り、不動産売却は場合によっては販売期間が半年を超えるような長期に及ぶことがあります。
コミュニケーションを取るのに苦痛を感じてしまう人では、言っていることが伝わりにくかったり、何度も同じやり取りをしたりすることとなりますし、売却ができてもその後トラブルが発生してしまう・・・なんてことも起きかねません。
不動産取引のトラブルの原因は、ほとんどがコミュニケーション不全から生じるものだからです。
不動産査定額を見極めることは私達の仕事ですが、売却依頼先を選ぶのは売主様の仕事です。
しっかりとコミュニケーションが取れる営業担当者を見極められるように心がけて、不動産の売却依頼に臨んでみてください。
▼本記事を読んでいる方には、こちらのテーマもお勧めです。▼
関連テーマ①「不動産会社の選び方 ~ウェブサイト編~」
関連テーマ②「不動産査定の、資産価値と使用価値」
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