物件情報を与えよ、さすれば与えられん。かもしれない話。
投稿日:2022.09.02
こんにちは。
不動産売却のコンシェルジュ、杉野です。
以前のブログで少しご紹介をした通り、不動産の仲介業というものは物件を売却したいお客様を探して、
さらに物件を購入したいお客様を見つけ、マッチングすることで成り立つビジネスです。
お饅頭屋さんのように、商品の元となる原料(大豆やもち米などでしょうか)を仕入れる必要はありません。
それでは何を仕入れているかと言えば、ご想像の付く方もいらっしゃると思いますが、
とにかく(不動産・物件)情報 です。
私は不動産業は情報産業だと思っているのですが、情報の集まるところというのはつまり売物件が
たくさん集まっている不動産会社さんであり、売物件の集まるところにはやはり、
購入を希望されるお客様も集まってくるものです。
それでは情報はどのようにすれば集まってくるのでしょうか。
素直に「情報をください!」と言っても、なかなかいただけないのがこの世の中です。
人は情報にしても商品にしても、与えるよりもいただくことの方がうれしい、
と思い込んでいるからです。
さて、なぜここで、思い込んでいると書いたかというと、面白い話があるからです。
アメリカ人を対象とした調査によってですが、人は何かモノをいただくよりも、与える方が幸福度が高く、
さらに言えば、年収すら高い(!)傾向にあるということが判明しています。
これは毎年寄付をする人と、寄付をしない人の年収の上がり方を調査した結果なのですが、
寄付額が高い人ほどに年収が高い傾向にあったそうです。
注意書きすると、年収が高いから寄付額が増えたのではなく、寄付額を増やした後に年収が増えたと、
調査結果で出ています。
これには様々な原因が考えられるかと思いますが、寄付をすることによる他者への貢献が自己の満足に
つながり、人生をプラスに捉えられることが結果的に、仕事の成果になっている、と私は捉えています。
寄付をする習慣が少ない日本人にも全くこの通りあてはまるかはわかりませんが、私自身は大いに
納得できる話でした。
このお話を聞くと、もしかしたら、まずは「与える」方がうれしい=ハッピーかもしれないと、
感じられなくもないでしょうか。
この「差し上げる」「与える」ということは、私達不動産仲介業者にとっても、
重要なことを教えてくれています。
いずれ記事を書こうと思いますが、私たちの業界には物件の「囲い込み」という行為があります。
物件情報を一人(一社)が独占して、どこの業者にも一切渡さない行為のことであり、不動産業界において
とても嫌われている行為です。
先ほどの寄付の話とは全く逆の行為を行っていることは自明であると思います。
きっと、情報を囲い込むようなことをせず、多くの方にたくさん、
それも自ら提供しているような方(会社)には、もっと多くの情報が巡り巡ってやってきているのでは
ないかと、私は考えてしまいます。
ところでなぜ今回、このお話をしたかというと、本日、いつもお世話になっている業者様に事務所へとお越し
いただいたのですが、起業時の苦労話や経営のアドバイスをいただいたほか、たくさんのお土産まで頂戴し、
お礼も兼ねて記事を書きたいと思ったからであります。
もちろん、その業者様は普段から情報をこれでもかという位にいただける方で、実際に新しい物件情報も頻繁に
出していますので、やはり情報であったり知識であったりノウハウであったりを惜しげもなく与えて
くださる方には、仕事も集まるのだなと改めて感じました。
本日は本当にありがとうございました。
「本日頂戴した品々」
クリアファイルはたくさん使うので助かります・・・
当社はまだまだ駆け出しであり、皆様にお渡しできるほどの情報は非常に少ないです。
しかしそれでも、当社で集められる精一杯の情報、知識、なによりも人間愛を、
一人でも多くの方にお渡しできればと思っております。
どうぞ、不動産売却のコンシェルジュ、杉野をよろしくお願いいたします。